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月刊 TIMES「異能の人・深見東州の履歴書」 連載第12回  2016年2月

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<ワールドメイトのリーダー(教祖)、深見東州(半田晴久、戸渡阿見)氏は、万能の活動と、ギャグ爆発の性質から、「出口王仁三郎2世」や「宗教界のギャグ王」とも呼ばれる>


月刊 TIMES「異能の人・深見東州の履歴書」 連載第12回は、昨年7月上演された第6回の定期公演についての記事。

第5回公演は、プロレスと演劇を融合させ、本物のレスラーがゲスト出演した驚きの演出。第6回公演では、深見東州氏の造語による「ミュージオモ」と「ウタントマイム」が演出された。ミュージカルより面白く、重厚な歌があるので、「ミュージオモ」。また、幕間に深見東州氏が、歌いながら声帯模写やパントマイムを行うので「ウタントマイム」である。

第7回定期公演(5月14日、15日)が近づいているので、この機に、「異能の人・深見東州の履歴書」より昨年の公演を振り返ってみたい。


歌も芝居もパントマイムもフル回転!
ミュージオモにウタントマイム、
新感覚の深見ワールドが炸裂
深見東州氏は、「明るすぎる劇団・東州」という劇団の団長も務める。第6回の定期公演が開かれたのは、昨年7月。由緒ある新国立劇場中劇場での公演だ。

会場前のロビーで、劇団ファン達に話しを聞いた。「待ちに待った」という女性ファンの一人は、「劇団東州の公演はワクワクする」という。毎回何が飛び出すかわからない、アッと驚くパフォーマンスをするので、皆楽しみにやって来るのだ、と。

確かに、前年の第5回公演では、なんとライブプロレスと演劇が融合。本物のレスラーをゲスト出演させ、ステージいっぱいに、格闘技的演劇が繰り広げられた。新国立劇場でプロレスを見せたのは、後にも先にも劇団東州だけだ。

「演劇」という表現方法の枠内には、何でも盛り込める。確かにそうだが、その枠を、実際これほど自在に広げて見せたところに、深見氏の発想の豊かさがある。その自由さがワクワクを生む。そこに劇、歌、ダンス、ギャグ、さらにプラスアルファ(プロレスもそうだ)が、これでもかと詰め込まれている。エンターテインメントの多様性が半端じゃないのだ。「ここまでやるか!」という面白さに唸り、ハマってしまう。

そして、今回は、「ミュージオモ」に「ウタントマイム」である。

これは勿論、深見氏の造語だ。ミュージカルより面白く、重厚な歌があるので、「ミュージオモ」。また、幕間に深見氏が、歌いながら声帯模写やパントマイムを行うのが「ウタントマイム」。

普通のミュージカルは、出演者一人一人が歌うが、ミュージオモでは、オペラ歌手の団長・深見氏が一人で歌う。いわば、芝居を行う演者たちとオペラ歌手の、タッグマッチ。コラボであるところが斬新だ。しかも、オーケストラがバックについて、全23曲だという(!)。それはもう、ライブコンサートそのものだ。

かくて観客は、演劇とコンサートを一度に体験する。さらに幕間のウタントマイムが、メインディッシュの劇に引けを取らぬほど、存在感のある一品なのだ。「盛り沢山」と言わずして、何と言おう。観客の昂揚感、ワクワク感は、終演後「夢のような時間でした!」とファンが言うのも頷ける。

また驚くのは、深見氏の役どころだ。氏はこの公演で、原作、演出、脚本、衣装、音楽、歌、幕間マイムの7役をこなすという(深見氏は衣装デザインも手掛け、かつてデザイン画コンテストで五千点中の二位に入賞したこともある)。

そして実際、観劇すると、単なる名前だけの役割でなく、各要素がきちんと有機的・立体的に相乗効果を上げている。まさに「ルネサンスマン」深見東州にしか、実現できない舞台になっていたのだ。

まさに、これがミュージオモ
演目はまず、『南極物語』からスタート。二〇一三年に初演された人気作品だ(演目は、全て深見氏の小説を戯曲化したもの)。

『雪の降る町を』を歌う深見氏の歌に乗せて、物語は始まる。「南極大陸で、私は一匹のペンギンと出合い、次第に仲良くなり愛し合うようになる。しかし、楽しい時間は長くは続かず……」という、笑いと涙、感励に満ちたストーリーだ。

深見氏は、この中で『南極』、『ペンギンの歌』、『アザラシの歌』という、自身のオリジナル曲を歌った。そして、この『ペンギンの歌』に合わせ、俳優も息の合ったタップダンスを踊る。まさに、ミュージオモだ。南極に引っかけて「何曲歌った?」「君の電話は何局?」と、ギャグもいきなり飛び出す。

最後は、氷になった私とペンギンが樹氷のように寄り添う。決め言葉は「永遠にキミをアイス」。ユーモアのオブラートにくるみつつ、どこまでも美しいミュージカルファンタジー。その華麗さが、『アナと雪の女王』を思い出させる。

そう、今回の公演で目を見張ったのは、舞台美術の素晴らしさだ。この『南極物語』も、ファンタジーな氷の世界を見事に表現していた。俳優たちの息もぴったりだ。劇団全体がノリに乗っている。

そして、会場が大いに沸いたのが、幕間のウタントマイムとミニコンサートだ。深見氏の幕間パントマイムは、毎回の公演で大人気だが、今回は歌いながらパントマイムや形態模写、声帯模写をした。「ヘアドライヤー」では、ブーン、ブーンという音を弱、中、強、そしてターボの音で表現。細かい所のこだわりが凄い。キキキといった「ファックス」の音も、二枚、三枚と送る枚数によって、音が微妙に違う所まで表現すると、会場は爆笑の渦。
「(声帯模写は)のどを圧迫するから、声楽家にとってはよくない」と言いつつも、リミットなしの大サービス。これでもかと観客を湧かせる。

幕間コンサートでは、『知床旅情』(森繁久弥)、『霧の摩周湖』(布施明)、『熱き心に』(小林旭)を熱唱。いずれも、次の演目の『民宿』が、北海道を舞台にしているので、橋渡しをしているのだ。森繁久弥や美輪明宏の歌マネをし、トークでは友人・小林旭との交流秘話を披露。彼は足を鍛えるため、家では足に3kgずつ重りをつけて歩くという。だから、ああいう歩き方になるという。そこで、小林旭の歩き方を実演する。単に「万能のアーティスト」というだけでなく、何から何まで、エンターテイナーに徹しているのが心地よい。

演劇専門誌『演劇ぶっく』は、2015年10月号で劇団東州を取り上げ、こう表現している。
「いい意味で、べ夕にストレートに笑いと涙で押しまくるステージは、まさに、ライブの楽しさに溢れている。なによりも、主宰者みずからが獅子奮迅し、観客を楽しませようとする思いが、公演のすべてに反映して、観客をとりこにしている」。まさに、的確なコメントである。

感動の中に、驚きの演出も

初公開の新作『民宿』。『イヨマンテの夜』『北酒場』の歌で、観客は北海道と熊に導かれる。寒い寒い北海道で、男が暖房をつけたことから始まる、まさかまさかが連続する、歌って踊るドッキリミュージオモ。飛び交うギャグと深見氏の歌、さらに俳優の見事なタップダンスに、会場は拍手と笑いで盛り上がった。

第三幕は、爆笑名作の「盛り場』。以前より、さらにヒートアップした新演出で登場した。
「とある盛り場で、どこにでもいそうな平凡な男が、バーボンを飲んでいた。ふと横を見ると、めったにいないような美女が一人……」という始まりだ。ナレーションは、アーノルド・シュワルツネッガーの声優玄田哲章氏。なんという、贅沢な演出なのだろう。

「好みのタイプだ」と男が心の中で思うと、「どうぞご自由に」と美女が話しかけてくる。このバーでは心の中が筒抜けになることに、びっくりする男。なんとか美女をゲットするも、その美女が実は……と、話は衝撃の展開に。

さらに、激しい『ルパン三世のテーマ』『サソリ座の女』の歌に合わせ、襲われる男は大パニック。最後は、深見氏も登場して男の顔にパイを投げつける。このパニック。ホラーの大騒ぎによって、男が「妻のもとに帰ろう」と決意する幕切れ。男の人生をシュールに、そしてエキセントリックに描いた作品。爆笑の中にも、何か胸に残るものがある。

そして、再び幕間コンサート&ウタントマイム。深見氏得意の動物の形態模写では、シャチとイルカ、微妙な違いを演じ分ける。「いろいろなサイレン」の声帯模写では、消防車、救急車、パトカーなど、おなじみのサイレンの違いを演じ分ける。

「能楽師は、最小限の動きで最大の表現をするのです」という。観察力、表現力、演者のサービス精神が、観客を飽きさせずにパフォーマンスに引き込む。まるで、物マネのコロッケのディナーショーのようだ。

最終の第四幕は、劇団公演の中でも大人気の『バッタに抱かれて』。
「人間の女性『私』は、不思議なバッタと出会い、家に連れて帰り一緒に暮らす。バッタはいつしか人間の大きさになり、私の大切な人になる。バッタとの幸せな日々が続くと思っていたが、バッタにはある秘密がありある日突然姿を消す」。こんな、人間の女性とバッタとの切なくも不思議なミュージオモである。深見氏のオリジナル曲『朝が来たら』と『I lost my love』が観客の胸を打つ。

そして、ラストシーン。深見氏の『残酷な天使のテーゼ』の歌声に会場の興奮と感動は、最高潮に達する。愛し合う二人。感動の結末を迎えるのだが。

なんと、ここで深見氏はステージに、本物のドローンをUFOのように光らせて飛ばす。宇宙を思わせる、意外で劇的なフィナーレを飾ったのである。

「面白そうなので、通販で買ったのです」。トボケたような、深見氏のトークに会場が沸く。少年のいたずら心を忘れない、深見氏らしい演出だった。

楽しさと、昂揚感があふれる新空間
「みなさん、満足していただけましたか」

無事に、四幕を終えた深見氏は、こう語ると七人の劇団員を一人ずつ紹介した。観客からは、温かい拍手が送られた。
「七人が色々な役を演じながら、ヘビーにローテーションをこなしたので、最後は、この曲を一緒に楽しみましょう」と言うなり、AKB48の『ヘビーローテーション』を歌う。観客は総立ちになり、劇団の7人はサイリウムやペンライトを振り、オタ芸を踊る。ステージと観客が一つとなり、熱狂空間を楽しむフィナーレ。

笑いと涙と感動の、歌う演劇「ミュージオモ」。そして、歌うパントマイム「ウタントマイム」は、大声援を受けて終演。ブラボ-の声とともに、いつまでも拍手が鳴りやまなかった。庶民を楽しませた、江戸の芝居小屋やシェイクスピアのグローブ座も、こんな熱気でいっぱいだったのだろう、と思う。

かつて、音楽とエンターテインメントを融合させた「クレイジーキャッツ」や、『8時だよ!全員集合』で、お茶の間を湧かせた「ザ・ドリフターズ」がいた。「明るすぎる劇団・東州」も、このミュージオモで一段と飛躍し、新たなジャンルの先頭ランナーになるのかも知れない。

しかし、深見氏のことだから、次の公演では、全く違う演出で我々を楽しませることだろう。

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